金沢大学人間社会学域・研究域
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日本語教師養成
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整備事業

事業報告

2025年度日本語教育実習(生活者)を実施しました

本事業では,日本語教育実習・インターンシップを各機関と連携し,充実させることが目標の一つとなっています。

2025年4月~8月に日本語教育実習(生活者)を実施し,10名の学生が受講しました。

4月~5月は実習に向けた準備として,まず,「生活者としての外国人」への教育の多様なあり方,CEFRや日本語教育の参照枠について学んだうえで,実習として実施する教室の理念や目標を実習生同士の議論を経て設定し,教室名を「つながり」と決定しました。更に、設定した理念と目標をもとに自身で活動をデザインし,実習生同士で検討し合いました。これらと並行して,「つながり」の案内ポスター(日本語,インドネシア語,英語) picture_as_pdfの作成や広報にも取り組みました。

その後,6月14日~8月2日までの毎週土曜日(14:00~15:30)に「つながり」を全8回実施し,就労者,ワーキングホリデーで滞日中の人,留学生,留学生の配偶者等,計12名が参加しました。活動では「仕事について」「食生活/健康のためにしていること」などのテーマで,お互いのことを伝えあったり,話し合ったりしました。活動終了後には参加者がずっと残って話している様子が毎回見られました。実習生も含めた参加者同士がつながり,互いのことを理解しながら共に考える,そのような場を作ることができたのではないかと思います。

実習生にとっては,自分たちで議論しながら教室の理念と目標を設定して活動をデザインし,実際に実施するという貴重な経験となったようです。それぞれの実習生がこのような活動の意義や教育のあり方について考える、良い機会にもなりました。



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