金沢大学人間社会学域・研究域
受託事業

日本語教師養成
研修推進拠点
整備事業

スタートアップシンポジウム

2024年3月23日(土)ホテル金沢で開催

金沢大学は,文化庁「日本語教師養成・研修推進拠点整備事業」において,中部ブロックの実施団体に採択されました。同事業は,日本語教師養成・研修を担う高度な専門人材の育成,地域のニーズに応じた養成・研修を行う人材の育成・確保を推進する拠点整備を目的としています。

事業の開始にあたり,2024年3月23日,人間社会学域国際学類は,文化庁の委託を受けて実施する中部ブロック日本語教師・研修推進拠点整備事業のスタートアップシンポジウムを開催しました。

和田学長の開会あいさつのあと,本学の日本語教育について,市嶋典子国際学類教授より報告があり,続いて基調講演に移りました。

[写真:(上)開会のあいさつをする和田隆志学長,(中)司会進行をする古畑徹学類長,(下)金沢大学の日本語教育養成について報告する市嶋典子国際学類教授]

基調講演においては,文化庁国語課の今村聡子課長を講師にお招きし,「日本語教育機関認定法の施行について」をテーマに,新制度創設の背景,法の概要等について詳細な説明をいただきました。

続いて,細川英雄早稲田大学名誉教授からは,「対話とコミュニティ―日本語教育の専門性をつくるもの」と題して講演いただき,参加者間でのディスカッションを通して,日本語教師の専門性の課題,実践における対話とコミュニティのあり方について理解を深めました。

当シンポジウムには全国各地から約100名の参加者(うち対面36名)があり,活発な議論が交わされ,非常に好評でした。また,参加者のなかには北陸地域の本事業推進に重要な関係者のほとんどが参加されており,今後の協働,関係強化に向けた第一歩としても有意義な機会となりました。

[写真:(上)基調講演を行う今村聡子文化庁国語課長,(中)細川英雄早稲田大学名誉教授,(下)閉会のあいさつをする森本章治理事(教育担当)]

当日の記録より


開催案内

日本語教育に興味のある方であれば,どなたでもご参加いただけます。[チラシをダウンロード picture_as_pdf

日時2024年3月23日(土)13:30~17:00(13:00 受付開始)
会場ホテル金沢 4F エメラルドA(石川県金沢市堀川新町1番1号)
参加方法対面 または オンライン(Zoom)
事前申込み制Gooleフォームからお申込み下さい
申込みしめ切り:3月20日(水)
定員対面60名 オンライン100名
お問い合わせ市嶋典子(金沢大学人間社会研究域国際学系)
  • 文化庁 令和5年度 日本語教師養成・研修推進拠点整備事業
  • 主催:金沢大学

プログラム

13:30開会
13:40~13:50金沢大学の日本語教育
市嶋典子(金沢大学人間社会研究域国際学系)
13:50~14:50基調講演① 日本語教育機関認定法の施行について
今村聡子(文化庁国語課長)
14:50~15:00休憩
15:00~17:00基調講演② 対話とコミュニティ ― 日本語教育の専門性をつくるもの
細川英雄(早稲田大学名誉教授)
17:00閉会

講演内容

基調講演①
日本語教育機関認定法の施行について
今村 聡子 氏(文化庁国語課長)

令和5年に施行された「日本語教育機関認定法」とその法に基づく制度の概要についてお話いただきます。

基調講演②
対話とコミュニティ ― 日本語教育の専門性をつくるもの
細川 英雄 氏(早稲田大学名誉教授)

この4月から始まる登録日本語教員制度に向けて,日本語教育界は大きく動き始めています。以前から話題になっている日本語教師の専門性とは何か,その専門性の中身がいま問われようとしているからです。

今回の講演では,この日本語教師の専門性の課題として,実践における対話とコミュニティのあり方について考えてみることにします。私たちは,日本語教育における対話の意味をどのように捉えているのでしょうか,そしてまた,その実践の場としてのコミュニティはどのように構築されているのでしょうか。

日本語教師一人ひとりにとってのコミュニティとことばの活動とその教育の専門性のあり方について話し合うことができれば幸いです。



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