金沢大学人間社会学域・研究域
受託事業

日本語教師養成
研修推進拠点
整備事業

2024年度第1回研究会

「実践をひらく」を開催

2024年6月29日(土)金沢大学(対面・オンライン)

この研究会は、金沢大学人間社会学域国際学類が受託した文部科学省「日本語教師養成・研修推進拠点整備事業」の教員研修部門の一環として行うものです。研究会を開催するきっかけは、3月23日に実施した同事業のスタートアップシンポジウムにおいて「実践を共有する場があると良い」という発言があったことです。日本語教員養成課程を持つ、金沢大学、北陸大学、金沢学院大学で連携し、現役の日本語教師と学生が、教育、研究について議論できる場を構築しようと、定期的に研究会を実施することとなりました。

第1回研究会では、まず、市嶋典子国際学類教授より、研究会の趣旨説明と、「日本語教育実践を研究し共有することの意味」というテーマで日本語教育学における実践研究の質的変化、そして、実践を共有することの意味について発表がありました。

続いて、横田隆志北陸大学教授より、「共生のための社会とつながる日本語活動」という題目で、教室を社会とつなぐ教育実践について講演いただきました。さらに、「社会とつながる日本語活動を考える」をテーマとした参加者間での座談会を通して、さまざまな現場での実践を共有し、それぞれの場を社会とつなぐ活動の可能性について考えることができました。

研究会には対面27名、オンライン32名の参加者があり、日本語教育関係者、学校教育関係者、日本語教育以外の分野の研究者など、さまざまな立場で日本語教育に関心を寄せている方々が集まってくださいました。特に今回は、連携3大学の学生が多く参加しており、学生からは「いろいろな教育実践について聞けておもしろかった」という声がありました。また参加者からのアンケートの回答に「学生さんも含めて、様々な背景を持つ方が集まったのがよかった。また、学生さんも幅広いフィールドで活動されていることわかりました。」とあり、参加者間の有意義な交流の機会となりました。

開催案内

文部科学省「日本語教師養成・研修推進拠点整備事業」の一環として、金沢大学、北陸大学、金沢学院大学で連携し、現役の日本語教師と学生が、教育、研究について議論できる場をつくりたいと考え、定期的に研究会を実施することとしました。

今回は第1回「実践をひらく」というテーマで、お互いの経験を共有し、意見交換ができればと考えています。

日本語教育にご興味をお持ちの方なら、どなたでもご参加いただけます。

日本語教育に興味のある方であれば,どなたでもご参加いただけます。[チラシをダウンロード picture_as_pdf

日時2024年6月29日(土)14:00~16:00
開催形態対面 及び オンライン(Zoom)
会場金沢大学(角間キャンパス北地区)人間社会第1講義棟 2階206講義室
  • 北鉄バス:「金沢駅」東口7番乗り場から93・94・97「金沢大学」行き,「金沢大学」下車,徒歩5分
  • 駐車場:「P駐車場」または「C駐車場」
事前申込み制こちらのGooleフォームからお申込み下さい
  • 申込みしめ切り: 2024年6月26日(水)
お問い合わせ事務局:高畠智美(金沢大学人間社会研究域国際学系)
  • 文部科学省 令和6年度 日本語教師養成・研修推進拠点整備事業
  • 主催:金沢大学

プログラム

1.趣旨説明
2.日本語教育実践を研究し共有することの意味/市嶋典子(金沢大学 教授)
日本語教育において実践のあり方は、移りゆく時代の流れとともに変化してきました。その変化に伴い、実践を研究することの意義も変容してきました。本発表では、日本語教育において、実践を扱った研究が、いかなる社会的文脈のもとで行われ、どのような意義が付与されてきたのかを検討した上で、日本語教育実践を共有することの意味を示します。
3.共生のための社会につながる日本語活動/横田隆志(北陸大学 教授)
日本での日本語教育は第二言語としての日本語教育です。教室外の社会ではさまざまな日本語が使われています。しかしながら「閉じられた空間」である「教室」で教師と学習者による日本語教育が行われているケースが多いと思います。
社会とことばの教育は切り離されるものではなく、日本語教育の活動を社会とのかかわりで考える必要があります。そこで、学習者が教室を飛び出して、教室と社会をつなぐ日本語活動を行いました。また、この活動では、学習者が社会につながるだけではなく、教室外の人々がさまざまな形で留学生とかかわり、新しい観点を発見することができました。このような日本社会の共生にもつながるような日本語活動の実践を報告します。
4.ディスカッション


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